JavaScript エラー処理方法
2011.09.06
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。
JavaScriptの実行中には、記述ミスやブラウザーの種類によってエラーが発生することがあります。
エラー処理(例外処理)を記述する方法とJavaScriptのデバッグ方法を紹介します。
例外処理
JavaScriptでエラーが発生する場合は以下のとおりです。
エラーの種類
■作成していない変数に対して計算や比較を行った場合や、未定義の関数を呼び出した場合
■オブジェクトが持っていないプロパティやメソッドを使おうとした場合。
■ブラウザーが対応していない機能を使った場合
エラーが発生すると、それ以降のスクリプトの実行は停止されます。
スクリプトの実行を中断するようなエラーを例外と呼びます。
この例外を対処するスクリプトを例外処理と呼びます。
スクリプトの実行が中断されないような軽度のエラーに関してはif文で対応できますが、
それ以外の例外処理にはtry-catch文を使用します。
try-catch文
例外が発生したときに、スクリプトを止めずに自分で例外処理を行いたい場合は
try-catch文をつかいます。
tryブロックでスクリプトを「トライ」して、発生した例外をcatchブロックで「キャッチ」する構文
try{ 例外が発生する可能性のあるスクリプト } catch(e){ 例外が発生した場合のスクリプト }
<script type="text/javascript"> function copy(s){ try{ window.clipboardData.setData("Text",s); } catch(e){ alert("このブラウザーではコピーできません。"); } } </script>
window.clipboardData.setData はieだけ対応している機能で
それ以外のブラウザーでこの機能を呼ぼうとすると 例外が発生し、catchブロックに処理が
移り「このブラウザーではコピーできません」というメッセージが表示されます。